町長日記2019年8月16日(知事と市町村長との意見交換会に出席と民生児童委員表彰者来庁と灯篭流し)
午前中、千葉県庁で、知事と市町村長との意見交換会がありました。一宮町からは、こども医療費助成の拡充と、グリーンライン・県道南総一宮線の早期開通をお願いしてあり、それに対する県の回答を伺う、というものでした。
グリーンラインは、昨年度ようやく調査費がつきましたが、今年も引き続いて工事へ向けての準備にお金が投じられています。早く茂原―一宮区間の着工まで進んでいただきたいと思います。南総一宮線のバイパスは、用地取得に向けて町も県と一緒になって努力します、と申し上げてありますので、その方向で早く進められれば、と願っています。
なお、市町村長から要望を差し上げる時、原稿の読み上げという形になっていますが、あらかじめ読んでおいて自分の言葉で語ったほうが、よく整理されて論点もはっきりし、よいように思いました。
午後は、民生委員を長くお勤めになられたご功労に対して表彰をお受けになられた、枇杷畑の峰島重昭さんと、新地の井桁武雄さんがお見えになりました。民生委員は、重職で、近年業務が高齢化も進んで激増していることもあり、なかなかお引き受け頂ける方を見つけるのも難しくなりつつあります。長らく地域の支えとしてお勤め頂いた両先輩に、深く感謝の気持ちを捧げます。井桁委員は今期で勇退されると伺いましたが、お二人には、今後とも町と地域の柱として、よろしくご指導をお願いいたしたく存じます。
夕刻には、一宮川のほとり、JRの鉄橋付近にて、灯篭流しが行われましたので、参加いたしました。今年で復活してから10年目のようです。台風の余波で、風が強かったので、少々心配しましたが、7時の開始までには風もやや弱まり、なんとか実施できました。
灯篭流しは、もとは仏教行事であったと思いますが、現在は観光協会が主催し、玉前神社と町内各寺院が協力するという形になっています。祝詞と読経とが新生橋の上で行われて、なかなか荘厳・厳粛な雰囲気になります。灯篭はひとつひとつ点火されて岸辺から川に流されます。幾つかは川の真ん中に出て下流へ向かいますが、風の具合で岸によるものが多くあります。ある方は「今度は舟で真ん中に運び、そこから流すようにしようか」と仰っていました。
なお、この行事は結構古くから行われていたようで、昭和7年の町の宣伝に、川が灯篭で埋め尽くされるほどの偉観であると記されています。それによると、花火大会は、それを少しだけ遡るころに始まったとあるので、一宮では、灯篭流しの方が花火大会より歴史が古いわけです。
いずれにせよ、涼しい風も吹いており、今日の灯篭流しは素敵な行事となりました。ステージでの各種の出し物も、皆様楽しんで頂けたと思います。