町長日記2019年8月12日(玉前雅楽会「月見の宴」に出席)
今日は、夜、新浜の地引小屋の傍らで、玉前雅楽会の皆様による「月見の宴」が開かれましたので、お伺いいたしました。
空はよく晴れて、十三夜の月が上がっていました。天候は絶好のコンディションでしたが、あいにく台風が南方の会場にあり、波が高く、しおさいの音量もひときわ大きいものがありました。
演奏はいつもながら素敵なラインナップでしたが、わたくしの心には、「春鶯囀入破」(しゅんのうでんじゅは)が特にすばらしく響きました。
演奏が終わった後、ある方から、「今回のご挨拶では短歌の披露がありませんでしたね」というお言葉を頂戴しました。「花見の宴」のときに、おこし下さり、わたくしの短歌にご注目頂いたとのお話でした。大変嬉しく存じ、「実は即事で作ったのですが、ご披露いたしませんでした。のちに、町長日記に記させて頂きますので、ご覧下さい」とお答え申し上げました。
<後日(9月3日)の補記> その後、短歌の添削を行わなくてはと思いつつ、なかなか多事にまぎれて進まず、日記の登載が大変遅れてしまいました。最近になって、お声をおかけ頂いた方から、お問い合わせのお便りを頂戴してしまいました。長らくお待たせしてしまい、まことに申し訳ございませんでした。ここに、当日作成した草稿を推敲した案を載せさせて頂きます。
玉前雅楽会「月見の宴」即事
音取りとて あと引く笛の音消えて しおさいとみに 耳に寄せ来る
海原の月照らすもと みやびなる春鶯囀(しゅんのうでん)に こころ
暢びゆく
春鶯囀の調べ満ちゆくわがこころ くまなく月に照らされてあり