町長日記2019年3月6日(議会定例会)
今日は、定例議会でした。行政防災無線関連の条例改正案が否決されました。
防災行政無線は、現在アナログ放送で行われています。しかし、国の方針で、今後デジタル放送に移行します。31年度から、デジタル放送が始まり、アナログと平行して放送されます。平成44年以降は、アナログ放送は終了し、デジタルのみの放送になる見込みです。
現在、アナログの家庭用戸別受信機は、1台3万円します。これを町で住民に無料で貸し出しています。4400台ほど出回っています。
しかし、14年後に終了してしまうことを考えると、これからは、デジタル無線受信機に交換していかなくてはなりません。しかし、これが1台5万円もするのです。4000台を交換するとなれば2億円、それを10年で行えば一年2000万円の出費です。
そこで、わたくしどものほうでは、デジタル受信機を貸し出すには、差額の2万円を町民の方から頂こう、と考えました。しかし、これまで無料だったのが、いきなり2万円の有料化では、町民の皆さんは納得されません。
そこで、平行して、スマホ用の防災情報伝達アプリを開発し、それを無料で町民の皆様の利用に供するようにしようと考えました。そして、どうしても戸別受信機がほしい、という方には、使わなくなった方から回収したアナログ機を提供し、そうでなければ、スマホによる防災情報取得に移行していただこう、と考えるに至ったものです。14年後には、スマホの普及率もほぼ百パーセントになるでしょうし、その折には更に確実な通信システムが、各人のもつ携帯電話を軸に形成されている、との見通しに基づくものです。
今回の条例改正案は、こうした変更に対応するものだったのですが、関連する諸事項について検討不十分ということでお認めいただけませんでした。再度練り直して、お諮りしたいと思います。