町長日記2019年1月18日(教育課打ち合わせと一宮カントリー倶楽部社長・副社長来庁と長谷川哲一さん来庁と一宮・岬梨組合通常総会に出席と鹿児島県企画課来庁と梨組合懇親会に出席)

  9:30-10:30教育課打ち合わせ(補正予算)

 10:30 11:00 長谷川哲一さん来庁

 14:00 一宮・岬梨組合通常総会(JAグリーンウェーブ長生)

 14:30 鹿児島県企画課来庁

 17:00 梨組合懇親会

 

 朝の補正打ち合わせは、中学の普通教室棟のエアコン設置に伴うものです。案を検討した後、議会の方へ本会議前に説明をさせて頂くよう、指示を出しました。

 中学のエアコンは、普通教室棟が老朽化しつつあるということで、一昨年見送ったものですが、昨年夏の猛暑を受けて、国が補助金枠を設定したこともあり、設置する方向を模索しつつあるものです。現状特別教室にはついていますので、昨年の夏はそちらでしのいだと伺っています。しかし、普通教室にもついていないと、不便は免れません。今回のプランがうまくゆくことを祈っています。

    その後、一宮カントリーの川崎社長さんが、年頭のご挨拶に見えました。イノシシの害がひどく、町で罠などをお貸しして、効果を上げているということでした。イノシシは、芝生の中のミミズを食べるのに、土を掘り返してしまうのだそうです。イノシシの駆除に、町がお手伝いできているとすれば、よかったと思います。イノシシは藪の中に隠れていることが多いので、藪も払って、隠れ家がないように努力しているとのことでした。赤外線のセンサーカメラのようなものでみると、的確に温度が高いので見つけられるということです。今後は、ジビエ料理の材料としての活用も模索してみたいとのお話もありました。以前、長柄町にセンサー付きの箱罠の見学に伺った時、食肉としての利用をもっと推進したいね、ということが集まった首長さん方の間でも話し合われましたが、なにぶん初期投資が相当かかるということで、行政関連では今日まで、この問題に関して特段の進展はありません。一宮カントリーさんのような体力のある事業者のお立場で一歩を進めて頂けると、大変ありがたく存ずるところです。

 また、もうひとつ面白いお話に竹藪の処理のお話がありました。竹を粉砕してパウダーにすると、乳酸菌が繁殖してよい土壌改良材になるのだそうです。そして、それを芝生の刈り葉とあわせて発酵させると、さらによい肥料ができるそうです。ゴルフ場では、芝生を刈って、その刈った大量の葉の処理に随分お金を使っているので、それを竹パウダーと混ぜて肥料にすれば、一石二鳥のプランとなるので、今年はそれを試行してみたい、とのお話でした。

 これについても、やはり体力のあるお立場の方から始めて頂かなくてはなかなか前へ出ません。大変すばらしい計画ですので、うまくゆくことを祈っています。

    長谷川さんは、先日の町長室開放日に続けて、町のSNS回路の使用のお粗末さについて、ご意見を下さいました。11月からTwitterは更新していないということでしたので、確かにまずいと思います。写真を載せて宣伝すること、イベントには駐車場情報を添えることや、具体的な提案も頂きました。1つのアカウントを各課共通で使い、各課でTweetしたものについて、閲覧数を競うようにしたらどうですか、と具体的な提案を頂きました。ほかにも、道路の不具合や、テニス振興の問題など、色々と話を伺うことができました。少しずつでも活かしてゆけたらと思います。

    午後は、一宮・岬梨組合の総会に出席しました。ただ、鹿児島県からの来客が予定されていたので、ごあいさつの後退場させて頂きました。

 各種の表彰をお受けになられた方々に、一宮町の方が大勢いらっしゃいました。一年を通じて世話があり、休む暇がない大変なお仕事だとよく伺いますが、出来上がったナシの品質は実に素晴らしいものなので、みなさまのご努力にふさわしい表彰だと、傍らから感じた次第です。

    鹿児島県から、企画部のスタッフが見えましたので、役場でお目にかかりました。2月16日に鹿児島市で開かれる、加納久宜公没後百年記念式典に出席のお誘いを頂いたものです。加納公は、西南戦争で荒廃したあとの鹿児島県に知事として赴き、復興に私財を投じて奮闘されたと伺っています。のち、離任・帰京されたあと、農林大臣就任を打診されていたところに、一宮町長就任要請があり、そちらを受諾して町長をおつとめ下さった、という流れです。一宮町でも記念事業を企画していますが、鹿児島県でも、行うのだということです。わたくしは、参加させて頂きます、と即答いたしました。

 鹿児島県のスタッフの方々は、4時過ぎに東京へ向かうということなので、城山の加納公の墓所に詣でてお酒を捧げて一拝し、玉前神社を参観してお帰りになりました。加納公の墓所に、「鹿児島県加納知事顕彰会」の皆様から贈られた石灯籠があるのですが、それを見て、感慨を催しておられました。ただ、この顕彰会はまだ存続していますか、と伺ったところ、もうないです、とのお答えでした。

 鹿児島県の方々は、加納公の銅像、墨跡、麻生太郎副総理ご揮毫の加納公遺訓などをカメラに収めてゆかれました、一方、一宮で開かれた加納公を偲ぶ会の写真を、持ってきて頂きました。それぞれに得たもののあるご来訪であったと思います。

    夜は、梨組合の懇親会に出席しました。組合員が減る傾向はまだとまらないそうですが、ひとり若い方がやめていた家業を継ぐ形で新規に加入されたそうです。もっと、梨栽培の意義が広く共有され、後継者難が解決されることを祈っています。小高前組合長は、有機物含有量の多い肥料について、岬は行政が補助しているが、一宮ではないので、それを一宮でも行ってほしい、とのご意見を下さいました。今後、検討してゆきたいと思います。