町長日記2019年1月6日(8区の2総会に出席とNPO法人さすが一の宮新年会に出席)
今日は、日曜日ですが、お昼過ぎから、8区の2総会に出席させて頂きました。会場は本給の自治センターです。本給・洞庭湖・松子が区の範囲となります。この区は、本給地区に新しい住宅地が造成され、多くの新しい住民の方がお住いです。しかし、古くからの皆様と、新しくきた皆様が大変仲良く一体となられて、地域での活動を展開して下さっていること、昨年も記したとおりです。ごあいさつでは、改めてこのことを取り上げて、日頃よりの地域保全の活動について、御礼を申し上げました。
意見交換の部では、色々とご質問を頂きました。昨年頂いた課題のいくつかは、排水路や狩猟者への注意喚起など、その後の施策で解決できたこともあります。ただ、子供さんが本給から小学校に通う国道の歩道の狭さは、いかんともしがたく、ガードレール設置の要望も、県の方の見解では不可能ということで宙に浮いたままになっています。また、大坂を下ってきて国道と合流した先のところで、国道を渡って、1区の住宅地を通って小学校に通うルートを確保するため、信号を設けてほしい、という要望もありました。これも国道も坂を下りてくる地点であり、しかもカーブのところで見通しが非常に悪いので、信号機設置はできない、という警察の判断で沙汰やみになっています。
こうした現状をふまえて、町の現在の方針を改めてお伝えしました。町としては、国道全体が狭く、歩道部分も非常に狭いので、少なくとも全体にガードレールを設置するのは現状では無理だと考えます。しかし、町有地があるところなど、可能なところだけでも、ガードレール設置を模索し、それによってガードレール設置についての機運を高めたいと思っている、と申し上げました。
また、本給から柚ノ木を通って老女子に出る山裾の道を通る案について、昨年に続けて再度ご検討をお願いしたいむねも申し上げました。しかし本給から柚子の木に抜ける町道も、現在抜け道になっており、交通量が増えているということで、難色を示される方が多くおられました。今、100%の安全確保は短期に実現するのが難しい情勢の中、なにをとってなにを捨てるか、難しい選択ですが、皆様にもご一緒にお考え頂きたいところです。
大坂の下にカーブミラーをつけてほしい、というご要望もありました。状況をよく確認してから対応を考えます、と申し上げました。
南総一宮線について、工事が再開するのでは、という話を聞いたのだが、というご質問もありました。国道接続点がクランクになるので、県に、交通量推計を行って、渋滞発生の危険がないかの確認をして頂きました。結果は、渋滞の危険は無いという推計でしたので、現行ルートで、建設促進に向けて町も従来以上に協力するということで、体勢ができた段階だ、と申し上げました。従って、直ちに工事を実施するというよりは、工事に向けた準備を加速させるということです、とお話ししました。
オリンピックや、駅東口の関係のお話も差し上げましたが、あと皆様のご関心を集めたのは、不審者出没とその対応についての問題でありました。不審者事案の発生の概要と、一宮小・東浪見小・一宮中での対応のあらまし、そして見守りボランティアや警察との連携、防犯カメラ設置やGPS発信機貸与などの町の対策の諸プランについて、ご説明を差し上げました。そして、もしご要望があれば、不審者問題の詳細について、改めて説明を差し上げに伺ってもよいです、と申し上げました。
本給は子供さんの多い地区です。そこで、子供さんの安全確保については、特に皆様の関心が高いのです。町は率先してこうした皆様のお気持ちを引き受けて進まなければなりません。ただ現実には、国道の歩道が狭い問題など、一朝一夕に解決を差し上げられない問題もあり、頭が痛いです。
夕方5時からは、一宮館で開かれたがNPO法人さすが一の宮の新年会に出席しました。
さすが一の宮は、志田議員のリーダーシップの元、すでに10年以上も活動を展開しておられる団体です。春・秋、年二回のさすが市を中心に、夏には芸能の会なども企画されています。さすが市は、玉前神社の参道を舞台に行うイベントで、天気の良い時は相当の人出があります。
玉前神社への参詣客が増えつつある中で、市街地の再活性化が、現在の町にとっても、大きな課題です。このところ、オリンピックもあり、サーフィンを中核に海岸部への注目が集まっていますが、わたくしの考えでは、一宮の一宮たるゆえんは、上総の国一之宮である玉前神社とその周辺の市街地にあると考えます。そこで、この心臓部に1980年代までのにぎわいを再度取り戻すことが、町にとって最大の課題のひとつといえます。
その意味からすると、さすが一の宮の皆様の活動は大変意義深いものがあると考えます。春・秋の市の開催でこの地区に活気を確保して下さることはもとより、旧斎藤家住宅について、その価値を見出して、取り壊されそうなところを救いだし、現在寿屋本家として飲食店として稼働して頂いていることが、大変ありがたく感じます。特に、この建物を、精いっぱいの努力で救われた志田理事長の勇気と心意気に深く感謝するところです。旧斉藤家住宅はのちに国の有形文化財として高く評価されましたが、これも志田理事長の努力によって残されることになったからです。
新年会でご一緒した大場体協会長のお話では、今年は、玉前神社への人出は近年でも最高であったそうです。わたくしの考えでは、お参りの方々は、参詣が済んだあと、伝統的風格のある市街地の風情を楽しみたいのだと思います。そこに旧斎藤家の寿屋本家が営業しておられるか否かは、大変大きなものがあると思います。そういう意味で、さすが一宮の皆様に対しては、改めて敬意と感謝を申し上げ、引き続いてのご活躍をお願いいたしたく存ずる次第です。
なお、会は、藤堂一佳さん、吉野光子さん親子による民謡の披露、カラオケ、福引、景品つきじゃんけん大会と大いに盛り上がっていました。民謡では、一宮音頭の合唱が素敵でした。カラオケは、一騎当千の名手ぞろいでした。