町長日記2019年1月8日(JA長生役員あいさつ来庁と鵜沢良夫さん来庁と銚子海上保安部長嶋部長あいさつ来庁)

     9:30- 房総信用組合渡辺支店長来庁
 10:00-10:30 JA長生役員あいさつ来庁
 11:00-12:00 鵜沢良夫さん来庁
 13:00-14:00 銚子海上保安部長嶋部長あいさつ来庁

 今日は、来客の多い一日でした。
 JA長生の皆様は、年頭のご挨拶にみえましたが、懸案の長生農業自立支援センターの構想について意見交換も行いました。郡内6町村のうち、長南を除く5町村は、今日の長生村議会で認められれば、現有の構想で承認の形がそろうことになります。その先どうするか、更なる折衝が必要となります。
 個人的には、なんとか発足へ進んでゆきたいと願っています。新規就農者のための受け入れ窓口は、各種の情報と、金融をはじめ実質的なサポートメニューをもっているJAが関わって頂けることが最良だと思います。

 鵜沢さんは、南総一宮線バイパスについてのアドバイスと、ご自作の歴史小説作品を2篇ご持参頂きました。そのうち1篇は原稿用紙600枚を超える大作です。パラパラと拝見したところ、どちらも大変な力作と拝察いたしました。これから拝読させて頂く予定です。

 銚子海上保安部の皆様からも、色々と教えて頂きました。まず、オリンピックでは、わたくしどもと同様、これまでは情報不足で、対応に苦しみがちであったと仰っていました。なかなか決まらないことが多いことに対し、関連する皆さん、同じ気持ちということを確認しました。
 また、サーファーで事故に会う方が大幅に増えたこと、そしてその中に年配の方が多くおられることも教えて頂きました。前から、町のサーファーの方からもうかがっているところですが、サーフィンの年齢も高止まりとなって、若い人の参入が少ないのでしょう。銚子の観光客についても、同じく、若い人は減少の一途で、見えるのはおもにシニア層、そして外国人の旅行者の皆様だそうです。若い人々は、屋外で旺盛に活動を展開するものと、かつては相場が決まっていましたが、今は屋内でITのバーチャル空間にこもりがちなのかと思われます。
 先般、長生土木の田村所長さんが、最近は、千葉県の職員の中でも、若い人は現場へゆくことをいやがる傾向があって困る、と仰っていました。海保でも、若い人がアウトドアの現場を嫌がるのではお困りではないですか、と伺ったところ、それはすでに海保本体で問題となっており、対応を協議しているところだ、とのお話でした。
 あと、密漁が多くて、対応が大変だそうです。砂浜はハマグリ、磯浜はイセエビの密漁だそうです。一宮あたりでは、「ぜんな」と呼ぶ、ハマグリの若い貝を勝手に採る人が多く、ハマグリの水揚げ量に悪い影響を与えているのでは、ということでした。茨城県の鹿島では、観光の魅力増進のため、1キログラムまでは漁業権がなくても採取可能としていたところ、採集の希望者が大挙押しかけて大変なことになったので、全面禁漁となったそうです。
 昨年の暮れに鹿島に海岸浸食対策の視察に伺ったときに頂いた資料には、鹿島のチョウセンハマグリは日本一の水揚げ量だとあったので、ハマグリの資源涵養は順調かと思っていましたが、そうでもないようです。
 海に限ったことではありませんが、各現場の状況は、やはり、そこでお仕事をなさっている皆様に伺わなくてはわからないものだということを、改めて感じました。