町長日記2018年9月3日(辞令交付と一宮いっちゃんのお友達キャラクターデザイン表彰と課長会議と長生病院桐谷院長と語る会に出席)
8:30 辞令交付
8:55 一宮いっちゃんお友達キャラクターデザイン表彰(東浪見小学校)
13:30‐14:30 課長会議
14:30 吉野議長との打ち合わせ
16:00 長生病院桐谷院長と語る会(長生郡町村会主催・広域管理棟第一研修室)
今日は、9月1日付け、町保健師として採用した職員に辞令交付致しました。キャリアも資格も十分な方とお見受けしますので、一宮町で存分に力量を発揮して頂きたいと期待しております。
その後、東浪見小学校に移動し、始業式の会場にお邪魔して、一宮いっちゃんのお友達キャラクターデザインコンテストで、最優秀賞をおとりになった東浪見小学校5年の平山瑠々さんに、表彰状と記念品を差し上げ、併せてご応募くださったみなさん(東浪見小は平山さんを含めて20人の方がご応募下さいました)にお礼を申し上げました。
これは、以前、いっちゃんに加えて新しいキャラクターをご提案下さった方がおられたのですが、そこにヒントを得て、この5月に「いっちゃんのお友達を考えてください」ということで、広く町民の皆様に募らせて頂いたものです。全部で75点のご応募作品がありました。各賞の選考においては、一宮小学校・東浪見小学校・一宮中学・一宮商業高校・城西国際大学から、生徒さん・学生さんにそれぞれ数名ずつお越し頂き(事情でお一人のところもありました)、それに教育長・副町長・わたくしが加わって、ひとり1票ずつを行使して、各部門を得票数の多い方から選出してゆきました。75点の作品を、公民館の大会議室でテーブルの上に広げて、何巡も回って点数をつけてゆくのですが、10人以上が回ってつけるので、結構票が割れるかと思いきや、かなりな集中を見せて、難なく各部門の授賞作品が決まりました。この時の様子は、町長の活動報告の、2018年7月18日の「一宮いっちゃんのおともだち審査委員会」の記事に写真が載っています。
さて、最優秀賞をお受けになられた平山さん考案のキャラクターは、「こなみちゃん」という名前です。いっちゃんのデザインをなさった作家の方にお願いして、プロの目でブラシュアップして頂いた上で、正式キャラクターとして活躍してもらうことになっています。また、その他の授賞作をはじめ、ご応募頂いたすべてのキャラクターについて、いっちゃんのお友達とさせて頂き、町のホームページでご覧いただけるようにする予定です。
こなみちゃん以下、各部門の授賞作品は、9月号の広報に掲載される予定ですので、どうぞご覧下さい。
午後の課長会議では、補正予算を組むときに、各課から町長に早めに情報を下さい、とお願いしました。これまでは、大きな事案は、必ず早い時期に各課から町長に説明がありました。しかしそれほど大きくない案件は、各課から総務課の財政係に話がなされて、案が全体としてまとまったあとで、議会前に町長が総務から説明を受けるという形でした。しかし、この形では、町長が最終段階になって初めて予算がつくことを知る、ということになるので、もう少し早く情報を共有させてほしい、ということをお願いしたものです。
わたくしが日頃町の皆様とお話しする際には、皆様から様々な問題のご指摘や、ご要望を頂戴します。それを役場へ持ち帰って関係部局のスタッフに尋ねてみると、その問題はすでに把握していて、次の補正予算で計上しようと思っている、と答えてくれることが結構あります。それはありがたいことなのですが、各課で問題を把握し、予算計上しようと考えた段階でわたくしにも情報を共有させてくれれば、こうした町の皆様からのお問い合わせにも直ちにお答えして、すみやかにご安心頂けるので、早めに教えて下さい、と頼んだわけです。
夕方には、長生郡内の町村長と、長生病院の桐谷院長、木島事務長での「語る会」が催されました。
長生病院は、長生広域市町村圏組合で経営している病院ですが、近年収支が悪化しており、赤字が膨らみつつあります。このことを受けて、桐谷院長が経営改善のアウトラインをまとめられましたので、町村長として院長から直接お話を伺い、協力・連携して危機を乗り越えるためのチームワークを固める、という趣旨の催しでした。
桐谷院長のお話では、経営悪化の原因は2つあるそうです。国の医療関連制度が頻繁に変わって、対応が難しいということが1つ目だそうです。そして入院患者が減って、入院に伴う医療報酬の減が2つ目だそうです。あと、これは経営悪化の直接の原因ではないものの、B棟が老朽化で汚水漏れが生じ、入院病棟として使うことができなくなったので、病床数は180から128に減ったということです。
院長は、とるべき対策の基本方針として、各診療科の医師が、必ずしも病院経営の悪化について深刻な問題意識をもっていないこと、そこで、入院加療が必要な場合でも長生病院への入院を積極的に勧める様子がないこと、などをまずは改めたいということでした。また、同時に、人件費削減ということで、職員の員数を調整するということでした。また、県の見解では、この地区には急性対応病床が多すぎなのに、慢性対応病床が少なすぎ、ということなので、急性から慢性に、若干移行することも考え得る選択だということでした。急性・慢性というのは、病気の様態を、医療資源投入量に基づく区分として、高度急性期・急性期・回復期・慢性期と区分することを前提にしたもので、病床の機能別分類のありかたです。
さらに、意見交換のあとに個人的に伺ったところでは、院長は、私的な意見だが、と前置きされた上で、今後の戦略として、在宅医療の道も模索してみたいということをおっしゃっていました。これから人口が減って高齢化が進む長生郡では、残った住民が心細くなると思いますし、機動力も失ってゆくことになると思います。その中で、お医者様と看護師が自分の家まで来てくださって全体的にケアして頂けるというのは、大変人気が出るのではないかと、わたくしも思います。長生病院が地域に求心力を回復するのに、桐谷院長のお考えは、あるべき選択ではないかと、思った次第です。ただ、初期費用がかなりかかるでしょうし、事業としての採算性をよく考えながら進まなければならないことは、いうまでもありません。そうした考慮を経た上でなら、選択肢として考える余地があるのではないでしょうか。