町長日記2018年8月16日(障害者福祉会会長来庁と一宮川燈籠流し)

   朝、障害者福祉会の中村照夫会長が見えました。ご用件は、教育課で、GSSセンターの使用申し込みをしたところ、障害者福祉会が、使用料免除のリストに入っていなかったので、是非免除リストに加えてほしい、ということでした。担当スタッフに聞いてみると、従来当団体に補助金を交付している福祉健康課が申請書を出し、免除としていたということでした。わたくしは、障碍をお持ちの方々に対するケアとして、障害者福祉会には使用料免除の優待を差し上げるべきだと考え、担当スタッフにその旨を伝えて、直ちに対応を差し上げるよう指示しました。これに類似した事例は、役場の縦割り行政の中では生じやすいと考えますので、今後も気を付けて進みたいと思います。

 夕方、一宮川新生橋付近で、観光協会主催で、一宮川燈籠流しが行われました。これは、約10年前から復活したもので、ここ二年間は、予定していながら、悪天候で実施できなかった催しです。今回は、天気がよくなりましたので、開催できました。まずはよかったと思います。最初、風がかなりつよくて、どうなるかと思いましたが、開始時には夕凪の時間帯でもあり、まずまずの風具合になりました。また、思ったより川風が涼しく、体感的にはよい感じでした。
 鉄橋の下を挟んで、上流側にステージをしつらえ、ダンスやフラが行われました。雅楽も演奏され、迦陵頻の舞も披露されたようですが、わたくしはその折、会場内の別の個所にいて目睹することはかないませんでした。露店も何店か出店してくれていました。
 鉄橋の下の通路のところで、燈籠に、願いを書くコーナーがしつらえられていました。わたくしも燈籠一基を購入し、「一宮町がますます栄えること」「どなたも安らかにお過ごし頂けること」「自然災害の被害を蒙らないこと」「オリンピックが成功し、町の発展につながること」を祈って願いを記しました。本来燈籠流しは鎮魂の行事であり、盂蘭盆で家へ帰ってきた亡魂を、黄泉の国へ送り返すのに、船に乗り、明かりに導かれて出かけられるように、というものであったと思われます。とすれば、ご挨拶でも申し上げましたが、亡くなられた方に思いをはせるのが本義かとは思いますが、今回は町長としての願いを記させて頂きました。
 吉野議長が、「わたしが子供のころにはすでにやっていたし、90歳代の人が、幼いころにはすでにあった、と言っている」、とご挨拶で仰っていました。とすれば、随分と長い歴史のある行事です。中途、やらない時期があったのですが、9年ほど前に、玉前神社の禰宜職であった久松氏らのご努力によって、復活したものと伺っています。
 燈籠を川面に流す作業は午後7時からはじまるということで、わたくしどもは、玉前神社の神職方、周辺寺院の僧職方とご一緒に、新生橋に移動し、専家の皆様による、神のご加護を祈る神事と、鎮魂のための読経とに、ご一緒させて頂きました。
 燈籠は、かなりの数があり、浮かべるのが大変そうでした。聞いてみると、一昨年・昨年の分が、未実施のままとってあったので、すべて今回浮かべるということで、数が多くなっているということでした。
 風があったので、ある程度川の真ん中にも流れてゆき、見栄えのする場面もありましたが、やはり岸辺によってしまうものが多く、そこだけがいかんともしがたいところですが、残念なところでした。
 8時過ぎには終了しましたが、その後、スタッフは燈籠の回収が残っているとのことでした。わたくしは先に失礼しましたが、作業的には数も多いし、大変だったのではないかと思います。事前の準備から、最後の回収作業まで行ってくださった関係者の皆様に、深い感謝を表したいと思います。
 なお、来場者は数百名を下らなかったと思います。みなさまに夏の夕方のひと時を楽しく過ごして頂けたとすれば、なによりでした。