町長日記2018年8月8日(台風13号接近に伴う打合せとファミリー料理教室に出席)
今日は、台風13号が接近してきましたので、朝、防災担当の総務課諸君と対応を打ち合わせました。本日午後3時以降、明9日朝にかけてが、一宮町が台風の影響下に入る時間帯なので、その時の状況予測が出始める本日午後から、気象庁はじめ各種機関発表のデータをよく見て、対応を考えようということになりました。午後からは、警戒配備体制を敷きました。午後3時から避難所を開設し、公民館・一宮小学校体育館・GSSセンターに避難できる体制を整えました。気象庁のサイトの短期雨量予想という箇所をみると、15時間後までの雨量の変化を、地図の動画で相当の精度でみることができます。それをずっと見続けていると、どうやら、今回は一宮町、或いは一宮川水系の上流に位置する自治体では、激しい雨が降ることはないことが、ほぼ間違いないこととして予測されました。同時に、前日7日夜の雨量も少なく、一宮川の水位も平常通りであるので、一宮川流域の各地区に、水害の危険が迫ることはほぼない、と判断いたしました。
そこで、わたくしどもは、住民の皆様に避難所開設のお知らせを差し上げ、避難なさりたい方はどうぞお越しください、という情報を午後3時・午後5時に防災無線で放送しました。
しかし、テレビその他で報道されたように、近隣市町村ではかなり踏み込んだ形の対応をしているところもありました。茂原市やいすみ市の一部では、避難勧告も出ていますし、わたくしどもの付近でも、白子町・長生村・大網白里市・御宿町などは、避難準備を発令しています。そこで、住民の方には、一宮町だけ発令しなくて大丈夫か、というご疑念を差し上げるべきではないと考えて、17時30分に避難準備・高齢者等避難開始を発令しました。更に重大な危険が迫っていれば、もっと日の高いうち、つまり午後1時から3時には避難勧告や避難指示を発令するところですが、今回は、万が一のことを考えて避難なさりたい方々への対応ということでしたので、夕刻になりました。
結局、公民館・一宮小学校体育館・GSSセンターの計3か所の避難所に、99名の方がお見えになりました。夜8時ごろと、10時半ごろに、避難されている方々にお見舞いのご挨拶を差し上げました。確かにご高齢の方々が多くお見えでした。少々寝づらい環境だったかもしれませんが、皆様ひとまず避難の一夜を町の施設で、それほどの大問題はないままにお過ごし頂けたようで、責任者としてはほっとしています。
台風は、結局、予想していた通り、わたくしどもの町には大きな被害をもたらさずに通過したようです。個別的被害はまだはっきりしませんが、甚大な被害はありませんでした。なによりだったと、嬉しく思っています。
昨日午後からの警戒に、ご協力頂いた皆様に深く御礼申し上げます。警戒配備体制で頑張ってくれた職員諸君にも、深い感謝と敬意を差し上げたく存じます。
昔は、台風も概略的なことしか予報できなかったのですが、今は本当に細かく予測できます。大変ありがたいことで、今回もその恩恵を大きく受けました。気象庁に感謝です。また、特筆すべきこととして、今回はJRの方から、運行情報を役場に頂くことができ、町民の方々に防災無線でご案内を差し上げることができました。これは、新しい協力体制のもとで実現した嬉しい進歩です。今後もこうした体制をとり続けてゆきたいと強く思います。
なお、午前中には、台風来襲は午後からということで、食生活改善会の主催にかかる「ファミリー料理教室」が実施されましたので、出席いたしました。今年は、昨年の受講希望者が多かったことをふまえて、実施日を1日増やして5日にしたのだそうです。ところが、そうしたら更に希望者が増えて、220人になってしまった、ということでした。この「ファミリー料理教室」は、小学生の子供さんに料理を作る実践をして頂くことを目的に、保護者の方にも参加して頂く形で行う料理実習の催しですが、料理を学ぼうという子供さんが多いことは、大変嬉しいことです。今年も昨年同様ご挨拶で申し上げたことですが、料理は男女を問わずできることがのぞましい営みです。料理が上手である場合、自分のみならず、まわりの人を大勢幸せにすることができる、すばらしい技能です。是非とも大勢の若い人にその技術を身につけてほしいものです。外食がいけないわけではありませんが、仲の好い同士一緒に作って一緒に食べることができれば、それがベストです。
作ったものは、昨年よりも少々手が込んでいるように感じました。ヨーグルトゼリー、わかめとゴマ入りご飯、キュウリのウメ和え、鮭缶と人参・玉ねぎを包んだ春巻き、そして大根・にんじん・青菜・エノキタケ・油揚げの味噌汁、といったところでした。主菜の春巻きを巻くところが、少々手が込んでいるように感じたところです。しかし、出来上がったものは大変おいしく、子供さん方も思わず「おいしい!」と声を上げていました。わたくしも2班に入れて頂いて、子供さん、お母さん方とご一緒にはたらきました。最後に盛り付ける時、きれいに盛り付けたお皿を、まずわたくしに「これは町長さんの分です」と、同じ班のお嬢さんが下さったときには、大変感激し、恐縮いたしました。
最後に、今年で最後となる6年生諸君が挨拶をしましたが、5人いてみな男子、しかも5年間或いは6年間もファミリー料理教室に通ってくれた諸君だそうです。男のお子さん方ですが、料理が好きだということで、大変たのもしく感じました。
参加された子供さん方が、今日ならった料理の中ではじめてのものがあれば、それをご家庭で披露して作っていただければと思います。