町長日記2018年8月4日(納涼花火大会を開催)
今日は、観光協会と町の共催で行う、一宮町の夏最大のイベント、花火大会でした。職員諸君は、朝から精勤してくれて、夜の花火に備えてくれました。各部局に分かれて、早朝からの会場の設営作業と、午後からの交通整理作業に従事してくれています。わたくしは、夕方からの参加予定でしたので、午前中は、炎天下、久しぶりに家の周りの草刈り作業をしました。
夕刻からの海辺は、適度に風があり、比較的涼しく感じて、気持ちのよい状態でした。4時半に、南署と消防団の皆様にご挨拶を差し上げました。花火は、何と言っても「火気」ですので、枯草火災などにつながることがあるのです。そこで、消防署・消防団の皆さんが出動してくださるわけです。特に消防団の皆様は、事前に会場の周囲に大量の水を撒いて、火災がおきにくくしてくださいます。
また、交通安全、防犯といった点から警察もお越し頂きます。交通安全協会の皆さんも出動してくださいます。こうした安全確保のための諸機関のご協力を頂いて、花火大会ははじめて可能になるのです。
千葉県の長生地域振興事務所の方々、警察の方々とご一緒に、花火の検分を致しました。花火は、金属製の筒の中に入った形で設置されており、いずれも離れたところからボタンを操作して点火するものでしたが、残念ながら打ち上げ前の姿から、打ち上げたときの美しいさまは全く想像できませんでした。
花火大会自体は、風が南から北に吹いていたので、煙が北に流れて、会場からはそれぞれの花火が大変クリアーに見え、昨年より綺麗に感じました。振り返ってみると、わたくしが子供のころは、花火の色はもっと少なかったのではないでしょうか。特に青色系統は、あまりはっきり発色していなかったのではないかと思います。今は、赤はもとよりですが、青、黄、緑、桃色など、どの色も大変鮮やかで、まさしく百花繚乱といった感じです。
ご来場の皆様のお話では、やはり昨年よりもいっそう美しくなったのではないか、とのことでした。演出も上手であったのではないかと思います。水中花火と、陸上の花火と、合わせてあげるところなどは、確かに新しいスタイルでありました。わたくしどもとしては、ご来場の方々が、満足して頂けたとすれば、まずは嬉しいことです。
ただ、いつものことですが、こうした事業が、どれだけの経済的収益を地元にもたらしているのか、ということになると、なかなか難しいところです。すべてのスタッフが会場に集合して、終了となったときには、10時半をまわっていました。5月から始まる、観光協会幹部の皆さんとの寄付金集め作業も含めて、役場の職員諸君がこれだけの労力を割くのであれば、町の経済に対するなんらかの有意味な潤いにつなげたい、というのが、わたくしのみならず、多くの町のみなさんの、切なる思いです。好条件の招待席を、ふるさと納税で提供するなども、試みている自治体もあるようです。わたくしどももかなり根本的な発想の転換が必要なように感じます。