町長日記2018年6月20日(シルバー人材センターの事業報告会に出席と介護保険事業所懇談会に出席)
今日は、鴨川市の黒潮荘から戻って、シルバー人材センターの事業報告会に出席しました。29年度は、受注数・金額とも減少した、とのことです。社協の高師局長の話によると、大口の顧客の移動による減少など、一時的変動要因もあったようで、一喜一憂するのではなく、もう少し行方を見定める必要があるようです。
シルバー人材センターの収支報告書は新しい様式で記されており、古い体裁に慣れているものには、ちょっとわかりにくいものがあります。たとえば前年度からの繰越金は、収支計画書の収入の欄に記されていません。そこで、収支計画書は、赤字予算として提案されていました。これは、繰越金を充当すれば、黒字になる見込みなのだそうです。多くの社会組織の総会に出ますが、ほかはすべて繰越金は収入の部に計上されているので、不思議に感じました。これはこれでひとつの様式なのでしょう。
議事のあと、会員の方から、事業報告会では、本当に事業報告だけで、シルバー人材センターの万般について議論をするなどのことがこれまではなかったが、今後はそうした時間を設けてはどうか、という提案がありました。そして、次回から意見交換の時間をとろうということになりました。今回は、オリンピックに関して、協力したい気持ちがあるが、そうしたことはありうるのか、というご質問がありました。シルバー人材センターはお金をお支払いしてお仕事をお願いするわけで、その枠組みでオリンピックに関してお願いすることがあるかどうかは、現在の段階ではわからないが、ボランティア関係では色々とお手伝い頂く余地があるのではないかと、申しました。
オリンピックに際して、お力添えを頂けるというお気持ちが大変嬉しく存じました。ところがたとえばシルバー人材センターのお仕事として、一宮町として具体的に今の段階でこれをこうお願いしたいです、とはっきり申し上げられないのが、口惜しく感じました。
午後は、介護保険事業所懇談会が催されました。一宮苑の酒井施設長から、「地域手当というものがあるが、一宮町は適用になっていないようだ。この加算が認められると、われわれとしてはありがたいので、検討してほしい」というご要望を頂きました。わたくしはこの制度はよく知らなかったので、福祉健康課スタッフに検討して回答するよう依頼をいたしました。
もうひとつ、最近地震があいついでいるが、一宮川・海岸から程近い施設においては、防災上不安が大きい、という声が上がりました。現在、海岸線近くでいえば、新地の場合、一時避難場所(緊急時に命を守るためにとりあえず避難する場所)はアジュール一宮というマンションになりますが、そこよりも内陸には、あまり高い建物や施設がありません。また海岸区の場合、一宮館となりますが、それ以外はやはり高い建物はありません。船頭給はあらたに喜樂園さんが開園されたので、安全度がぐっと上がりました。懸案の外階段もすでに工事が始まったそうなので、11月の避難訓練には実際に外から上れるようになっているでしょう。
高齢者や、障害者の皆さまが施設で生活している場合、災害が発生した際に、その方々を安全な場所へ的確にご案内するのは、夜間や早朝などの場合には、かなりな難度の高い任務となります。町では、今後防災上危険な箇所を再度点検し、必要な対策をとってゆくベースを作るため、今年から検討の委員会を立ち上げる予定です。その中でも、こうした介護施設などの避難と安全確保の問題を大きな課題として指摘し、対策を考えてゆきたいと思います。