町長日記2018年6月3日(長生郡市消防団第4支団操法大会と寿扇会夏のおさらい会を訪問)
今日は、朝から長生郡市消防団第4支団操法大会があり、出席しました。大変よい天気のもと、各部の諸君が技術を競いました。
消防団の皆さまは、一方で己の仕事をもちつつ、ボランティアで職業消防のサポートをする任務について頂いています。ぼやなどで現場へ伺ってみると、いつもすばやく出動している消防団のメンバーに出会います。職業消防の皆さんが消火を終え、鎮火が確認されても、なお現場を見守る任務を遂行しておられます。水害時の対策の関係でも、やはり地元ということで、頼りになる存在です。
ところが、消防団の方のお話では、時には住民から「酒ばかり飲んでいるんだろう」といういちゃもんをつけられることもあるそうです。これはあまりに時代錯誤な認識で、およそ現実とは程とおい誹謗中傷です。行政の立場としては、こうした誤解をことあるごとに、訂正してゆかなければなりません。
懇親会の際に、南消防署の渡辺署長が仰っていましたが、郡市内でも、特に一宮町は行政と消防団が密接に結びついていて巧みな連携がとれている、とのお話でした。もしそうであれば、今後もその密接な関係を自覚的に維持してゆかなくてはなりません。
そういえば、一宮では、操法大会には、町長以下役場職員も防災服で参加し、町長は消防団員の敬礼も受けます。これも、一宮における消防団と行政の深い関係を象徴する事象なのかもしれません。他の首長には、平服で参加される方もあるようです。一宮は今後もこのスタイルでゆきたいと思います。
なお、操法演技の途中で、長生村文化会館で開かれた寿扇会の夏のおさらい会に伺いました。消防団の関係の方の中にも、家族が両方に出るから、といって往復しておられる方がおられました。わたくしは、挨拶で、踊り・舞は、人間の感情を増幅したり優美にしたりする力があることをお話ししました。もっと見ていたいのはやまやまでしたが、操法大会に戻らなくてはなりませんので、木更津甚句まで拝見して失礼いたしました。
木更津甚句は、江戸時代の木更津の繁栄を前提にできた歌です。一宮は、民謡が複数ありますが、いずれも労働歌・祭歌であって、お座敷歌系統ではありません。木更津甚句も、もとは江戸と木更津を往来する船頭の歌う歌であったということですが、伝承の間にお座敷の歌となり、粋筋のものとなりました。こうした雰囲気の歌は一宮にはないので、少々羨ましい感じがいたします。