町長日記2018年5月21日(不審者緊急の会議と定例監査あいさつとつくも会グラウンドゴルフ大会に出席と日大生産工学部山岸講師来庁)

   今日は、朝から、先日来頻発している、不審者の小学生・中学生への「追いかけ」(誘拐未遂の可能性もある)や「つきまとい」などの危険な案件の頻発を受けて、緊急の会議を開催しました。課長会議の形態で、現在の時点での事態の認識と対策について教育課から報告してもらい、皆の意見を聞きつつ、今後の対応について協議しました。

 わたくしは、次の予定が入っていて、あまり長きにわたって参加できない事情がありましたので、基本方針を伝えて、それに沿っての対策をお願いしました。

 それは、①子供さん方の安全を守るということは、わたくしどもが公務員として奉じている職務の中でも、もっとも大事なもののひとつであること。②一人も絶対に危険にさらされないようにすることが究極の目標であり、それを目指してゆくべきこと。③一人も危険にさらされない状態を100点として、そうするにするにはどうするのがよいのか、その手段を考えること。④現在のわれわれの条件の中で、それに向かって、何点ぐらいのレベルまで行っているかということ。⑤100点を目指して、どうやって現在の水準とのギャップを埋めてゆくか、を考えて実行すること。こうしたことを基本方針とするというものです。

今までこうした事態ではこうやってきた、だからこうやりたい、というレベルの弱い認識ではだめである、ということも申しました。つまり、いままでやってきた形がどうであるか、ということは、現状を認識するためにまず必要ですが、それが目的の確保に対して果たしてどれくらい有効なのかが測りなおされなくてはならない、ということです。そして、パーフェクトでないとすれば、パーフェクトに近づける努力をしなくてはならない、ということです。

こうした、目的合理性から発想して手段を構築してゆくということは、一般的にいえば課題解決において最も基本的なフォーミュラであると思いますが、公務員という職業のなかでは、前例主義という形式合理性‐つまり、今まで慣れ親しんできて問題なかったからこれでよいのではないか、という合理性の感覚に導かれて、対応を考える時に目的合理性の改めての測定を忘れがちになるのです。これは、わたくしは間違っていると思います。特に、防ぐべき事態が深刻なものであれば、その防止を最高目標として、すべての施策は、その獲得のため、という視点から再構築されてゆかなくてはならないわけです。そうしたことを改めて幹部職員の皆さんに差し上げました。

さらに、具体的な点として、わたくしの方からは、通学路の全貌の把握、危険地帯の把握はどれぐらい進んでいるのかを訪ねました。残念ながら、これはまだ十分に進んでいないことが確認されました。この状態では、有効な施策は打てないので、まずはその全面的把握から入るように指示しました。その上で、見守りや監視の体制をいかに構築してゆくか、効果的で、個々の方々に負担の低い形を考えなくてはならないので、そちらに進んでゆこう、ということを申しました。

この問題は、未来永劫続く問題です。継続できなければいけないので、そうした視点の確保された有効な施策を一日も早く実現したいと思います。

    定例監査の時期に入りましたので、監査委員にご挨拶を申し上げ、そののち直ちに海岸の野球場で開かれていた、つくも会のグラウンドゴルフ大会に伺いました。天気もよく、芝の具合もよくて、グラウンドゴルフ日和でした。今回はわたくしは、開会式に遅れましたので、ご挨拶ができませんでした。そこで、各チームを回ってご挨拶を差し上げました。

   会場におられたつくも会の石川会長、17区見守り隊の斎藤さん、といった皆様に、不審者の頻繁な出没といった今の心配な状況をお話したところ、そうした問題への対応については、是非手伝いましょう、声をかけてください、と心強い応援のお言葉を頂きました。今後、しっかりした対策プランをまとめて、お力添えのお願いを差し上げたいと存じます。

    また、この日は、日大の生産工学部の山岸講師が、今後、地方都市の公的建築の調査研究を行うのに、対象として一宮町を選んで取り組みたい、というお話でご挨拶に見えました。これは、町内在住の慎蒼樹さんのご友人だということで、こちらに照準を定めてくださったものです。わたくしどもの気づかない視点から、今後の公的建築物の整備の方針の策定に有効なサジェスチョンを頂けることをご期待申し上げたい、ということをお話ししました。