町長日記2018年5月18日(QS6000の記者会見といちのみや観光局マリンステーションと打合せとアダプティブ・サーフィン エキシビション・マッチを見学)

   今日は、21日から始まるQS6000の記者会見がありました。わたくしは、一宮町としては、このQS6000をオリンピックを控えての助走と位置づけていることをお話しし、従来よりも町当局も、また町の各組織も真剣に盛り上げに協力する体制を作っていることなどをお話しいたしました。あとは、WSLアジアの近江さん、プロサーファーの大原さん、稲葉さん、そして鵜沢清永さんで意見を発表し、インタビューを受けました。大原さん、稲葉さん両者ともに競技者として強い決意を述べられました。わたくしは最後にTBSの方から英語でオリンピックに向けての抱負を述べるように求められたので、「On the basis of the QS6000 tournament, we would like to have the surfing Olympic game filled with the colour of our traditional local culture」ということを申し上げました。QS6000にマスコミ報道を通じて注目が集まり、多くの皆さんが観戦に訪れて頂けることを期待いたします。

 

 その後、いちのみや観光局の宇佐美信幸さんがみえ、マリンステーションの打ち合わせを致しました。これは、以前から話があった件のその後の展開です。日本財団が出資して昨年藤沢市の片瀬で設営した「くぎのない海の家」に類する建物を提供して頂き、千葉銀行が主に出資して、児童生徒の海への接触を確保する啓蒙・教育活動を展開する、というものです。当初、地曳網保存会がお受けになるという話もありましたが、結局宇佐美さんのいちのみや観光局が受けることになり、その発足前の最終打ち合わせに見えたものです。

 町は、この企画にはお金は出資しません。ただ、運営に町の考えも一定程度反映させるために、企画課長と課長補佐が実行委員会に委員として加わり、副町長に監査役をお願いいたしました。また、一宮商業高校も実行委員会に加わって、運営に関与することとなっています。活動は7月半ばから9月の頭まで、さまざまな啓蒙・啓発・教育活動を、主に子供さんを対象に行ってゆくそうです。

 宇佐美さんの話では、NHKが取材に見えるということでした。オリンピックを控えて、このマリンステーションが、海の魅力、町の魅力発信の基地として機能して下さることを期待いたします。

 

 午後は、アダプティブ・サーフィン エキシビション・マッチ(Adaptive Surfing Exhibition match)という催しが、太東海岸でありました。これは、先般役場を訪れた阿出川理事長と日本障害者サーフィン連盟の皆様が企画された催しです。現在、障碍をお持ちの方々が、サーフィンに取り組む姿を、実際にマスコミほかの皆さんに示そう、という試みです。8名の方がご参加になられ、阿出川理事長はじめ波乗りの技量を披露なさいました。わたくしが拝見した際には、片足に義足を装着している方が、すっとボードに立ってスムーズに波に乗っておられたので、目を見張りました。素晴らしい平衡感覚であると、感嘆致しました。

 現在の日本は、ネットの発達以来、一方でHate speechなどの横行があり、障碍をお持ちの皆様に対する悪意を表明する向きも絶えません。しかし、社会の本流は、いわゆるnormalization, 即ち障碍をお持ちの方も障碍をお持ちでない方と同じくストレスなしにスムーズに活動できる環境を整えなくてはならない、とする考えを共有していると思います。そうした社会本流の正しい流れの中に、このサーフィンのエクシビションマッチも位置づけられるものだと思います。

 当日は、大勢のサポーターがボランティアの立場でお見えでした。これも心強い限りです。この秋には釣ヶ崎で、今度は正式なトーナメントを行いたい、というお話でありますので、その折にも、今回にも増して皆様の注目が集まるように、わたくしもお手伝いを差し上げたいと思います。