町長日記2018年5月17日(九十九里水道企業団事務局長来庁と道路整備プロジェクトチーム会議)
今日は、九十九里水道企業団の方が、新たな役員案の提示に見えました。かねて最近話題になっている末端給水事業体の合併案について意見の交換を致しました。企業団の方は、長生広域の水道部の値下げ要求があるけれども、九十九里水道企業団としては当面はともかく、ずっとその意向に従って値下げしてゆくこともできない、というところをご理解下さい、というお話を下さいました。
ところで、水道事業については、わたくしは考えるところがあります。わたくしの考えでは、水道は基本インフラですから、道路と同じく税金で事業を行ってもよいたぐいだと思うのです。
道路は、公共の道路であれば、その開設・維持管理については、使用料が無料のものが基本で、高規格のものに限って有料のものもあるという状態です。つまり、使用者の支払い無しに、公金でまかなっていて、それが収支として黒字になるということは、最初から問題にされない形がほとんどということです。水道は、井戸が主流だったころには、高規格の道路と同じ「ぜいたく品」だったかもしれませんが、現在では「ぜいたく品」ではありません。生活の基底を支える基本インフラです。であれば、これは、道路と同じく考えるべきで、必ずしも事業の内部で収支を合わせなくてはならないものと考える必要はないものだと、個人的には思います。
つまり、国は、或いは県は、水道を維持することについては、公共インフラという観点から、なるべく公的負担のカバーのもとに包摂してゆくようにすべきだと考える、ということです。わたくしとしては、こうした観点を胸に抱きながら、今後の事態の推移に対応してゆきたいと考えています。
午後、道路関係プロジェクトチームの会合を開きました。これは、都市計画道路を見直す、という目的に沿って発足したものですが、当初、町長は加わっていませんでした。わたくしは、道路はコミュニティー形成・維持において、もっとも基盤をなすもののひとつであり、町のトップは当然ネットワークすべてを把握しておく必要がある、という観点から、参加させてもらうこととしたものです。今回から副町長にも加わって頂き、教育長にも参加をお願いすることに致しました。町の幹部は、皆こうした事態を把握しておくべきです。
今回は、これまでの議論を踏まえて、現場踏査を行いました。いくつかの、道路行政遂行上の課題となっているところについて、実際に出向いて確認を行ったものです。
都市環境課の作成した予定では、間もなく検討を終了してコンサルに出してゆく予定でしたが、道路の根本的重要性に鑑み、もっとゆっくり進めることとしました。今回改定すれば、今後また50年くらい規範性をもって機能することとなるのでしょうから、ここには、いま予測されるさまざまな要素を十分に組み入れておかなくてはならないわけです。
これまでは、こうした見直し・策定作業そのものに、町長が関わることはなかったのかもしれません。しかし、わたくしは、責任をもってよいプランにまとめたいので、今後も主導的役割を担ってゆきたいと思います。