町長日記2018年4月13日(玉前神社春季大祭と遺族会の招魂祭と中房総観光推進ネットワーク協議会の総会に出席)

   朝、玉前神社の春祭りに伺いました。始まる前に、お抹茶のご接待を頂きました。よい天気のもと、お茶を美味しく頂きました。神事では、雅楽隊の方々の歌に合わせて若い女性4人で踊る、豊栄の舞が、大変素敵でした。額につけた「かざし」の桜花の枝、そしてささげ持つ花の球、いずれも造花ながら、春の雰囲気一杯でした。いつもながら、こうした優美な古典的世界を有することが、一宮町の強みであると思います。

 しかし、拝殿から退出したあと、雅楽会の對馬さんから伺ったお話では、ここのところ、年々春祭りの規模縮小で、さびしい展開だ、ということでした。確かに、舞をはじめ、すばらしい神事でしたが、観覧するお客は少なかったと思います。もっと盛り上げなくては、せっかくのお祭りが残念です。わたくしも個人的にも少し盛り上げの方法を考えてみたいと思います。

    午後は、遺族会の皆様の招魂祭に出席しました。ちょっと風が冷たく、体が冷えましたが、神事は順調に進みました。遺族会の皆様も、高齢化ということですが、戦争の悲惨な現実については、ご遺族の皆さまとご一緒に、今後も問題提起し続けてゆかなければならない、と強く感じました。戦没者の方々をお慰めすることと同時に、戦争を二度としないという誓いを新たにすることが、あとに続くものとして、とりわけ大事だと思います。だんだん戦争の記憶が薄れてきている昨今であればこそ、ますますその重要性は増しているというべきでしょう。わたくしもその決意を新たにさせて頂きました。

   午後3時から、中房総観光推進ネットワーク協議会の総会に出席しました。茂原市役所が会場でした。いすみ市の久我市議が、ロケーション誘致を中心に展開している活動を報告してくださいました。現在、いすみの実践はかなりうまくいっているようです。ただ、資金はいまのところ、メンバー持ち出しの部分が大きく、今後長く続けるには大きな課題であるとのお話でした。

   ところで、勝浦市も、今日は発表はなかったですが、相当の頑張りを示しています。来る日曜日には、NHKののど自慢が勝浦で開かれる、との猿田市長のお話もありましたが、テレビに露出することは、15秒600万円ということですので、勝浦ののど自慢の効果もかなりあるのでは、という話です。

 そこから翻って考えてみると、一宮町は、オリンピックということがあります。その宣伝効果は、はかり知れないものがあります。となると、一宮町の対外的宣伝に関する優位性は、ただならぬものがあることになります。なんとも、恵まれた境遇にあるということが、改めてわかります。

 この恵まれた条件を使って、今ではまだ不十分な対外発信力を強めてゆくことが、今後のわが町の課題です。ぼやぼやしているひまはありません。しっかり頑張らなくてはいけません。