町長日記2018年4月5日(自然公園打合せといちのみや保育所の増築打合せ)

   今日は、釣ヶ崎に、千葉県がオリンピック後のレガシーとして建設する自然公園に、一宮町が設営する施設についてスタッフ間の打ち合わせを行いました。

    当初、4haの保安林解除を視野に入れ、経済的施設の設営により収益をあげ、公園内の管理費用に充当することを、わたくしは考えました。しかし、県は1ha未満しか、保安林解除を行わないということ、またそこは自然公園となるので、建築物を経済活動中心に考えることもできないこと、などという制約条件がついてきました。そこで、わたくしとしては、海岸広場に現在あるトイレの如きものを釣ヶ崎に作ることを考え、収益をあげることは諦めました。そして、高田オリンピック課長にその施設設営の指揮をお願いしてきました。ここでは、町の一般会計からの運転費用投入の規模をとにかく小さくしようというのが、基本方針でした。

しかし、その後、企画課の課長補佐から、その小規模な施設でも、テナントを入れることは可能ではないか、という提案を頂きました。わたくしはそれを聞いて、心を動かされました。少しでも施設から収益が上がれば、運転資金を純然たる持ち出しにしないですみます。そこで、前回の会議では、そちらの方向を摸索することを提案しました。そして今回の会議で、具体的な設計案を前にしながら、その方向を探ることに正式に決めました。

 そのほか、わたくしから、雨じまいの問題、補修のたやすさの問題、更衣室は使い勝手の点から、トイレと併用の方がよいのではないか、との問題なども提起しました。建物全体としては、鳥居と齟齬をきたさない、和風を基調としたものがよいのではないでしょうか。そして中身としては、うまくテナントが入ってくれるような形にまとまることを期待します。

 ただ、わたくしとしては、釣ヶ崎に施設がひとつだけでは、たとえテナントが入ったとしても、収益性は高くないと思うのです。近くに「道の駅」的な、大型の複合商業施設があって初めて、ふたつの場所が連動する人の流れができて、海岸の施設もある程度の収益があがるのではないかと思うのです。つまり、もっと大きな商業施設の魅力で、購買客を集め、それを釣ヶ崎の公園内にも誘導するように動線を作りたいのです。今後は更にそういった複合施設のほうも摸索してゆきたいと思います。

   その後、いちのみや保育所の増築について会合をもちました。海岸に6メートルの土塁が整備されたことにより、8-10mの津波による、保育所浸水の危険は全くなくなりました。まだ、詳細なハザードマップはできていませんが、従来の、土塁が全くない段階で、10mの津波が来たとしての浸水予想図でも、いちのみや保育所は浸水区域と浸水しない区域のちょうど境に位置するという評価でした。となれば、6mの土塁ができた今となっては、浸水するはずがないという判断ができるわけです。

 そこで、わたくしが以前考えていた、鉄筋コンクリートによる、一時避難場所兼用の部屋を作るという必要はなくなったわけです。そこで、鉄骨作りでよいだろうということになりました。地質調査も行って、万全を期そうということになりました。これも企画課に引き続いて協力をお願いすることになりました。