町長日記 平成29年3月28日(専修大学人文科学研究所研修団来訪)
私が約20年前に奉職していた、専修大学の人文科学研究所の先生方約17名が、一宮町に研修旅行で見えました。一宮では、防災関係の課題の探索と、若干の史跡の探訪を目的として来訪されました。
研修の幹事役は英語と西洋史がご専門の堀江教授、人文科学研究所所長は現代哲学の伊吹教授で、いずれも私が専修大学在職中に親しくさせて頂いた皆様です。ほとんどお変わりのない皆様の溌剌とした顔を見て、大変嬉しい気持ちになりました。
専修大学は、大変活気のある大学でした。学生諸君も活気がありますが、特に先生方が学部・学科の垣根を越えて、親しく交わることが大変多いのです。特に、社会科学研究所、人文科学研究所、教員組合の三組織はそういう教員間の交流を密にする回路として働いていました。こうした交流から学んだことは大変多く、今でも忘れられません。専修大学のそうした風気は、本当に素晴らしいものです。学習院に移ったとき、規模は専修大の4割ほどなので、もっと教員間の交流が密であるかと思ったのですが、そうではありませんでした。学習院は、学部・学科の垣根が高く、それを超えた交流は極めて少なかったのです。そうした体験を踏まえると、専修大の開かれた状況の有難さが倍加して感じられ、決して忘れられないものとなりました。こうした美点を、専修大学が決して失わないことを願います。
皆様、前日の27日の夜、「ともえ」さんで宴会をした後、グランドヴュー一宮にお泊りになりました。わたくしは、宴会の途中から遅れて参加いたしました。29日は、朝食を近くの「エリアス・ガーデン」さんで頂いてから、釣ヶ崎海岸を一見し、それから役場に移動して、一宮町の防災について、資料を踏まえて、課題と現状について町の方からお話しさせて頂きました。若手職員が頑張ってくれました。
その後、新装となった玉前神社と、一宮館の芥川荘をご覧になって、佐原方面へ移動してゆかれました。防災について地理学の専門の先生がお力添えを賜れるかもしれないとのことで、今後の交流に期待をさせて頂きたく存じました。