一宮商業高校の卒業式に出席しました。

　卒業生諸君は、会場最後列に陣取った、ブラスバンドの諸君による音楽の演奏に合わせて入場し、大変おごそかで引き締まった感じがしました。また、卒業生諸君の最後の退場時も、やはりブラスバンドの演奏に送られて、大変感動的でありました。最終列の諸君の退場時に、拍手が一層高くなったのには、思わずほろりとさせられました。

　卒業証書の授与に引き続いて志田賞の授与がありました。創立者志田鉀太郎氏の記憶は今でも一宮商業に受け継がれており、校長先生のお話でも言及がありました。志田氏は、学習院の教授も務められたことがあり、学習院に奉職していた私もご縁を感ずる部分があります。老女子にある志田氏別荘跡地は、かつては花見などで賑わったところだそうで、今後何らかの運用を考えるべき優れた場所といえます。

　一宮商業高校の存在は、一宮町にとって、まさしく生命線のひとつです。今後も一宮町とますます連携を強めて、地域にとってかけがえのない高校として活躍してほしいと心から願っています。