町長日記2020年10月15日(長生支会乳児保育実務研修会に出席)
今日は、郡市内の保育所のみなさんが、乳児保育実務研修会を、一宮町役場を会場に開かれましたので、歓迎のご挨拶を差し上げました。
乳児保育は、0・1・2歳児の保育を指しますが、近年需要が高まっているサービスです。子供を出産した後、夫婦ともに日を置かず職場復帰することが、さまざまな要因によって求められるようになってきた社会の趨勢の中で、このサービスへの期待が強まっているのです。町立いちのみや保育所でも、生後57日目から子供さんをお預かりするサービスを始めています。
ただ、3歳未満のお子さんの保育を行うには、保育に必要な保育士の方を大勢確保しなくてはならず、なかなか需要に対して供給の拡大が追いつかない現状があります。
法規上、保育士ひとりが面倒を見ることのできる子供さんは、こどもの年齢が下がれば下がるほど少なくなります。0歳児は3人、1・2歳児は6人です。これが3歳児になるとぐっと増えて20人、4・5歳児は30人となります。そこで、3歳未満の子供さんが増えれば、保育士の方が大勢必要になるのです。
しかし、少子高齢化の日本社会では、従来と同じだけの社会活動の活発さを維持するためにも、お子さんを出産後、速やかに職場に戻りたい、と思われる方は、なるべく早く戻って頂けるように、条件を整えるべきだと思います。そういう意味では、予算の問題はあるものの、徐々に増強してゆくべきものとして、乳児保育はとらえられるでしょう。
今日の研修が、こうした重要性を有する事業である乳児保育の質の向上につながるものであることを期待したいと思って、ご挨拶を申し上げました。また、ご参加の皆様には、一宮町観光ガイドブック「るるぶ一宮町」最新版をお土産に差し上げました。次回お出かけの時に、手引きとしてお使いいただければと存じます。