町長日記2018年6月5日(教育課と通学路打合せと議員説明会)
今日は、朝、最近の不審者出没や猫の死骸の遺棄などを踏まえて、教育課にお願いしていた全生徒通学路の把握の作業の成果を、まだ途中ながら見せてもらいました。巨大な白地図に児童生徒の居住地を明記し、そこと学校をつなぐ通学路を把握し、そして、そのルートのなかで保安上危険な場所を、各地区社協の役員の方に点検して頂き、そこを児童生徒が通る時間を把握して、その危険地帯を中心に見守って頂く場所を決めよう、という作業です。
白地図にシールで記された全児童生徒の住まいの位置をみていると、どうしてこれまでこれがなかったのか、と不思議になりました。こうしてビジュアルな形にして、初めて確実な形で子供さんがたの安全確保が可能になります。具体的なルートや位置も把握しないままに、ただ漫然とパトロールをしたり、注意を呼びかけるのなどとは全く違って、クリアーな認識をもてますので、対策を取る側が自信をもって進めます。
5月下旬から色々な事案がおこって来ましたが、とりあえずわが町は、子供さんの通学時の防犯上の安全確保については大きな進歩を記したと思います。わたくしの厳しい叱咤に真正面からこたえてくれた教育課のスタッフに深く感謝をいたします。
午後は、6月定例会を控えて、議員説明会を開催しました。循環バス関係がもっとも意見を多く頂きました。この循環バスというのは、一昨年・昨年と夏・冬走らせた無料バスです。こうしたコミュニティバスには珍しく、2年ともかなりの乗客数・乗車率であり。好評でありました。事業としては成功のほうだと思います。
実は、昨年29年の利用者アンケートでは、通年運行と有料化が最も多い要望でした。そこで、昨年、前企画課長が、30年度はそうした方向を摸索するために地域公共交通協議会を立ち上げて協議することとし、当初予算には夏冬のバスの予算は計上しないこととしたい、という意見をわたくしに具申しました。わたくしは、わかりました、といってそれに従ったので、30年度の年度当初予算には登載されていなかったのです。
しかし、今年になって、わたくしは、オリンピックが近づいてくるにつれ、一宮町に人びとの注目が集まってくることを強く感じ始めました。特に、4月末に駅前に開設した観光案内所には、5月を通じて大勢の来訪者があったので、こうした高まりつつある観光需要をにらんで考えれば、今年の夏、こうした足が無いのは、大変不適切ではないか、ということで、補正予算で提案をしようと考えたものです。
議員さんの議論の多くは、実際にはお買い物・外出支援のバスではないのか、それなのに観光と銘打つのはしっくりこない、ということでした。確かに、利用者の底堅さは、お買い物・外出のための利用です。しかも、一昨年から昨年と、利用者数は確実に増えています。とすれば、実はこちらを表に出しても問題ないのです。ただ、わたくしとしては、観光とお買い物・外出サポートと、双子の兄弟を乗せた乳母車のようなものとしてこのバスをとらえていたので、観光が前に出ていても問題ないと思ったのですが、議員さん方は、そこが落ち着かないというご意見をくださいました。
あと、乗り切れない人が出るときがあるけれど、その際はどうするのか、というご質問も出ました。これには、定員オーバーのときはお断りするしかないのではないか、と申し上げました。今回、需要がどれくらい高まりつつあるのか確認して、次回以降にバスのサイズなどで対応してゆくことを考えたいことも申し上げました。
わたくしとしては、なんとしてもこの夏に循環バスを走らせたいと思っています。皆さまに認めて頂けるよう、今しばらく努力を続けます。