町長日記 10月26日(ふれあい昼食会と一宮小学校秋季大運動会に出席と アメリカ・カリフォルニア州ハンティントン市、市長一行が一宮町訪問)
【ふれあい昼食会】
朝、修善寺温泉の宿を早く出発し、三島から新幹線、東京からわかしお、と乗り継いで、11時半から公民館で開かれた「ふれあい昼食会」に出席しました。これは、社会福祉協議会と、ボランティア連絡協議会が合同で開催しているもので、ご高齢の方々をお招きして、昼食をお取り頂き、音楽や舞踊などを楽しんで頂く催し物です。30名ほどの方々がお見えでした。昨年わたくしは所用のため欠席したのですが、この催しのお手伝いをなさっておられる16区の渡辺区長さんから、是非とも出席するように、とご用命を頂きましたので、予定を繰り合わせて出席させていただいたものです。平時から配食ボランティアをされている会の皆様が、腕をふるって、大変ボリュームのある食事を作ってくださいました。チキンカツが特に美味しく感じました。塩分は控えめにせよ、ということで、しょうゆなどはつけませんでした。わたくしは、お茶を差し上げることぐらいしかお手伝いできるところがないので、いつものとおり、お茶を参加者の皆さまに差し上げました。ご参会の皆さまの笑顔が大変明るく朗らかで、急いで帰ってきた甲斐があったと、大変嬉しく存じた次第です。
【一宮小学校・運動会】
その後、午後1時過ぎには、一宮小学校の運動会へ伺いました。これは、先週土曜日に予定されていたものが、雨で延び延びになり、本日行われたものです。午後一番でお伺いいたしましたが、ちょうど応援合戦のところでした。赤組の応援者の「さんさんななびょーし!」という掛け声を聞いたとき、今中3のわが息子が小学校のとき、家に帰ってきて「さんさんななびょーし!」と叫んでいたことを思い出し、これだったのかと懐かしく感じました。みんなで一緒に大玉を赤白に分かれて回すゲームは、大玉が軽すぎて却ってむずかしいようで、面白いものでした。そのほかの競技で気づいたのは、今は、スタート後に、くじを引いて、その指示に従って次の課題に取り組み、それからゴールする、という、速さだけ競うのではなく、運のよさを競う面もある競技が多いことに気づきました。というのは、くじによって、大幅に有利不利が違うのです。大変な試練を課せられる場合と、全く試練がない場合が、くじによってあるのです。こうなってみると、順位はあまり意味をなさなくなってきます。楽しむことに趣旨が移っているということでしょう。
校長先生にふたつお願いいたしました。ひとつは、わたくしが小学校から不思議に思っていたことです。点数のつけ方を明示してほしいのです。わたくしは、小学校からずっと、運動会の点数はどうつけるのだろう、どうして急に逆転したりすることがあるのだろう、と不思議に思ってきました。今年気づいた限りでは、一宮小も採点方法は明示されていません。これをクリアーにしてほしい、ということを積年の疑問を解消するという思いをこめてお願いいたしました。
もうひとつは、十二社祭り木遣り歌と上総おどりの練習を学校に取り入れてほしいということです。2020年オリンピックにおいては、一宮町は必ず地元の素材を動員してのおもてなしを求められます。その際、東浪見小はすでに東浪見甚句を踊っていますから、これで対応できますが、一宮小は、今のところ地元のものがありません。とすれば、十二社祭り木遣り歌と上総踊りが適当でしょう。これは、現在商業高校が力を入れており、すでに上総踊り3連覇です。中学にもお願いしようと思っていますが、小学校もやれば、小・中・高全体で上総踊りを踊れることになり、これは必ず外国の方に歓迎されると思うのです。是非とも進めたいところですので、校長先生にもお願い申し上げました。
【アメリカ・カリフォルニア州ハンティントン市、市長一行が一宮町訪問】
午後3時には、アメリカ・カリフォルニア州のハンティントン市から市長さん・市議会議員さんほかのご一行が見えたので、ご接待を差し上げました。2020年のオリンピック・サーフィン競技会場に選ばれた釣ヶ崎の視察にいらしたのですが、2028年のロサンゼルスオリンピックでのサーフィン競技会場招致のお気持ちをもっておられるということでの訪問でした。役場のほうでは、ネクタイを締めての正装でお迎えしようかという考えもありましたが、わたくしがノーネクタイでしたので、職員諸君も合わせてくれました。市長一行も皆さん略装でしたので、胸をなでおろしました。
訪問は大変和気藹々の雰囲気で進みました。まず現地へ行って会場をご覧頂きました。市長さんから「ここはオリンピックのあと、変わるのですか?」とのご質問を頂きましたが、「ほとんど仮設なので、もとに戻ります」とお答えしました。「それはオリンピックの方針ですか?」とのことだったので、「そうです」とお答えしたら、大変満足そうにうなずいておられました。徐々に、オリンピックなどの大規模な人間活動によって、環境が不可逆的に変改されるのは望ましくないことだという認識が広まってきているのでしょう。また、市長さんは、東海岸はニューイングランド、ケープコッドのご出身だということで、海岸近くに生えているイネ科の植物を見て、「わたしたちのところと同じだわ」と仰っていました。ケープコッドといえば、わたくしがボストンにいたとき、ケープコッドポテトチップという固焼きのポテトチップが好きで、よく食べたのを思い出します。袋に、ケープコッドの灯台の絵が描いてありました。
役場に戻る途中で、CHPにたちより、一宮最古のサーフショップのひとつだということでご紹介しました。Ichinomiyaと入ったTシャツなどはありませんか?ということだったのですが、残念ながら、CHPにはありませんでした。今後、外国の方をより多くお迎えするようになるとすれば、作ってもよいのかもしれません。
その後、役場で会合を持ち、意見交換をしましたが、まず、「オリンピックに向けて、協力できることがありますか?」ということが投げかけられました。残念ながら、わたくしどもでは、協力を仰ぎたい気持ちはあるのですが、明確なプランにまとまっていません、と申し上げるしかありませんでした。すると、ハンティントン市では、USオープンなども開かれ、観客も100万人を突破したということで、色々な意味で参考になるだろうから、見にきたらよい、とご招待を頂きました。また、事前に質問状を頂いていたので、お返事を作成しておいたのですが、その中で、若い世代へのサーフィンの拡充をはかりたい、という回答を差し上げたところに注目され、ハンティントン市での取り組みを紹介されました。小学校からサーフィンが授業の一環として取り入れられていること、ライフガードもジュニアのころから体験する取り組みがあることなどを教えて頂きました。今後の一宮のために参考になることがあろうと思いますので、近いうちに一度訪れてつぶさに探訪したいと思いました。
今後、外国からの訪問団は増えると思います。「しおり」か何か、記念品を作ってお土産にすることを考える必要があると思いました。