町長日記 4月21日(家庭における虐待防止連絡協議会総会、文化同好連絡協議会総会)
【家庭における虐待防止連絡協議会総会】
「家庭における虐待防止連絡協議会」に出席しました。これは、子ども・高齢者・障害者などへの家庭での虐待を防止し、起こった場合に対処して解決をはかるために、各組織が連携して動くためのものです。児童相談所、警察、消防といったパワフルな組織から、民間組織まで所属しており、年に1回全体会があります。今回はその全体会でした。それ以外は、個別の事例が起こった際に随時対策会議を開いて解決をはかっています。
一宮町では、28年度、児童に関わる虐待件数はそう多くはありませんが、前年度からの継続と新たな発生について対応している旨の報告がありました。高齢者、障害者はごくわずかでした。
役場福祉健康課から、現状に対する説明があった後、意見交換を致しました。中でも興味深かったのは、児童虐待の場合、親も変えてゆかなければならない、という話題が出たとき、役場の佐藤保健師が語った言葉です。「虐待案件の発生する家庭の親は、色々と心に重荷を背負っていることが多い。そこで、慰め役、聞き役、諭し役、叱り役など色々な役割にわかれて対応することが必要である。その際に、連絡協議会では、各種組織で連携して対応できるので、そうした役割分担がうまくできる」ということでした。これは、大変心強いことで、連絡協議会を組織した意義が大いにあった、ということを意味します。今後もそうした絶妙の連携を維持して、各種の虐待の進行を阻止し、円満な解決へと導いて頂くことを期待いたします。
【南消防の栗原署長より】
なお、南消防の栗原署長から、「消防署への連絡は、119番から統括センターに連絡するのがもっとも的確な対応につながる。南署に直接電話をかけたり、119の前に別の番号を連ねたりすることのないように」とのお話も頂きました。いざというときのために、心に留めておきたいものです。
【文化同好連絡協議会総会】
また同日、文化同好連絡協議会の総会にも出席しました。今年で49年目、来年50周年だそうです。渡邉恵之助会長は、来年に向けて、「文化協会」に改組してゆきたい、とのお話をされました。一宮町には、「体育協会」があります。現在18部門を抱える大きな組織で活発に活動を展開しています。「文化協会」になると、その「体育協会」と双璧をなすことになります。文武両道といいます。体協が仮に「武」の方面を担うとすれば、芸術・音楽などに重点を置く文化協会は、当然「文」の方面を担うこととなるでしょう。城山の一宮城址には、武道場としての「振武館」と、小学校へ続くトンネルの「崇文門」とがあります。崇文の名は、明治初年に存在した一宮藩校の崇文館から来ているものです。その意味は「文を崇ぶ」ということにあります。文化同好会の活動が活発に行われること、そのことがまさに「文を崇ぶ」こととなるのだと思います。皆様のますますの活躍を期待したいと思います。
なお、余談ですが、崇文門という門は、北京にもあります。北京の内城から、南の外城に出る門はもともと三つあり、西から崇文門、中央が正陽門(前門)、東が宣武門でありました。もともとあった崇文門の城門は毛沢東によって取り壊されてしまいましたが、現在でも地下鉄の駅などにその名が残っています。