町長日記 7月25日(どろんこ保育園三者協議会に出席)

   午後、どろんこ保育園で、三者協議会が開かれました。前回に引き続いて、旧一宮保育所からの移管について、その引き継ぎ状況の照会を中心に、保護者代表委員と、どろんこ会側との間で意見交換が行われました。特に議論がなされたのは、園が保護者との連絡に用いているアプリの問題でした。一例を挙げると、アプリが頻繁にアップデートされるが、そのたびに自分のスマートフォンでアップデートすると、通話料が発生して料金がかさむので、なんとかしてほしい、という要望です。わたくしども旧世代には、いま一つリアリティを感じられない話題でしたが、園の方では、真摯に対応を考えるということでした。

 アプリ使用については、紙の連絡帳がないと、身長体重や園での生活の実態などが記録として残らず、思い出として残しておけない、という苦情もありました。紙の連絡帳は記入に時間がかかって、職員の負担が重くなるので廃止した、というのが園側の意見でした。事務局が、保護者の方がスマートフォンから自分で転記するのではだめですか、と聞いたら、保護者代表委員は、それでは記念性が薄いので、意味がない、と仰っていました。わたくしは、横で聞いていて、もし、園の保育士の方々の負担が重いからできないというのなら、結局のところ、事務局の言う、自主的にご記入いただくあたりが、現実的な折り合いのつけ方かなと感じました。ちなみに、私の息子の背丈の高さは、随時測った結果が、居間の柱に記してあります。

 また、おしっこを漏らしてしまった場合、一宮保育所では、水洗いして保護者に返してくれたそうですが、どろんこ保育園でもそれがお願いできないかということが話題になりました。おしっこでも、置いておけばやはり腐敗が始まってにおいも強くなりますし、シミもつく可能性もあります。尿には元来菌がいませんので、洗面所で水洗いしても、ちゃんと流せばあたりが汚染されることはありません。となれば、水洗いくらいはしてほしいところだということです。どろんこ保育園では、全体の方針としては水洗いせずそのまま返しているそうなのですが、一宮では是非お願いしたいところだと、私も思いました。

 その他、私の方から、ひとつ注意を喚起しておきました。それは、ヘビ、特にマムシの危険に対応できるようにしておくべきだということです。もともと、どろんこ保育園が立地している細田から奥谷津にかけては、マムシが多く生息している場所だったといいます。とすれば、どろんこ保育園は広大なので、進入してくる可能性があるわけです。まして園内に水田なども構えているのであれば、ますますヘビがやってきやすくなります。そこで、提携医の先生と相談して、マムシにかまれた場合に、直ちに解毒治療ができるよう、血清を用意しておく必要があると思うのです。近年、この地区では、イノシシの出現が相次いでいるのですが、地元の方のお話しでは、そのおかげで大分マムシが食べられて、減っているということでした。これはこれで嬉しい話ですが、油断はできません。私の家は国道近くの追手ですが、過去には何度もマムシを見かけていますし、最近もおとなのマムシが庭に来ていました。そうしたことからすれば、いざというときの対策を講じておくことは必須でしょう。

 三者協議会から数日後となりますが、7月30日のニュースで、兵庫県伊丹市の小学5年生の子供さんが、ヤマカガシをつかまえる時に噛まれて、その夜一時は意識不明に陥ったということを報じていました。ヤマカガシはおとなしいヘビで、私は幼少時から何度もつかまえて遊んだことがあります。そうしたおとなしいヘビでも、時に人を噛んで危険に陥らせることがあるとすれば、ましてマムシについては、最大限の手立てを講じておくべきだと思います。どろんこ会の幹部の方にもお伝えしたので、今後しかるべき対策をとって頂けると思います。