町長日記 5月10日(総合教育会議)
午前中、総合教育会議がありました。これは、首長と教育委員会が協議する機関です。
これ以前に教育長を通じて教育委員会へ、学校の生徒指導部会に教育課の職員を派遣することを提案していました。議事とは別に、意見交換のために、この事について趣旨説明を差し上げました。
いじめ問題を主として念頭においての提案でしたので、それを中心にご説明いたしました。私は、いじめは常に発生するもので、いじめの発生自体を完全に防ぐことはできないと思っています。大事なのは、いじめが発生したことを素早く認知し、適切な処置を行うことです。いじめに対する処置で、まず大事なのは、とにかく、事情の如何を問わず、「いじめは悪」であるという原則に従い、現在いじめている側に、「いじめはしてはいけない」ということを指導し、現在進行中のいじめを迅速にやめさせることだと思っています。それを学校の現場まで徹底し、共有してゆくことが重要だと思うのです。
そして、それ以上の指導は、いじめをやめさせたあとに展開すべきものだと考えます。もちろん、いじめた方の児童へのケアも必要でしょう。しかし、それはすべて現在進行形のいじめをやめさせてからの話だと思うのです。
そうした原則を学校と共有し、いじめをごく初期の段階で察知し、やめるように指導することを徹底したいと思い、学校で起こっていることをつぶさに行政が共有できるようにするために、生徒指導部会への教育課職員派遣を考えたわけです。率直な意見交換ができて、なによりであったと考えます。