町長日記2018年3月15日(東浪見小学校の卒業式出席と県知事、副知事訪問と一宮商業高校「開かれた学校委員会」に出席)
今日は、東浪見小学校の卒業式でした。14人の方がご卒業でした。わたくしの挨拶では、賢い判断力をもった人になること、ずるいことをしない人になること、いじわるな心を外に出さない人になること、をお願いしました。
東浪見小学校の卒業式は、だいぶ手の込んだ演出が多いのですが、退場するやいなや卒業生の諸君が自由なさまで駆け出してゆくのが、わたくしの席から良く見え、心の中で、これが自然な12歳のあり方だろう、と心の中でくすっと笑ってしまいました。卒業生諸君の今後の闊達なご活躍を期待します。
その後、県庁に伺い、上総一ノ宮駅東口開設支援の件、及び副町長紹介の件などで、森田知事にお礼を申し上げました。酒井茂英先生が先導してくださいました。知事は、お手洗いをはじめ、道路や海をきれいにすることの必要を力説しておられました。ひまわりの花を咲かせる話も出ました。これから具体的に検討しますが、風の強い一宮では、頭の大きなひまわりは、安定性に問題があるようにも思います。丈の低い種類でなんとかするべきなのでしょう。町の方々にも、なるべくご協力を仰いで、それぞれのお宅でも、できる範囲でひまわりを栽培するようにお願いしてみてはどうかと考えています。
夕方は、一宮商業で開かれた学校委員会が開かれました。報告で、学校に対する、生徒・保護者・外部者の満足度アンケートの結果が知らされたのですが、各方面大変評価が高く、一宮商業が強い求心力を発揮していることを、データで確認できました。委員のおひとりが仰っておられましたが、恐らく県立高校でも、満足率は高いほうなのではないかと思います。
図書室の利用がすくない結果がでていましたが、これはわたくしはいかんともしがたいことかと思っています。中学の市原校長は、中学で新刊書を多く入れて、図書室の利用が大変伸びている、と仰っていました。確かにそうした戦略もあるかもしれません。
しかし、改めて考えてみると、そうした本は、現在すでに商業で毎朝設定されている読書の時間で読んでいるようでもあります。とすれば、図書室は流行の新刊書でなく、手ごたえのあるものを置く選択もあるようにも思います。
なお、一般的に読書はよいことですが、ヘイト本など、悪意や偏見に基づいた、事実を捻じ曲げて書いてある歪んだ書物を読むのは、危険がともないます。現在、書店平積みの本には、ヘイト本が多く見られます。こうした書物は、読者の知識が足りない場合は、読んで悪影響を受けないことは難しいものです。
事実に基づかない、ためにする悪意の文章に対しては、それを、事実に基づいて批判的に相対化しつつ読まなくてはなりません。しかし、相手の議論を相対化できるだけの知識の蓄積がない場合、読者は容易に絡め取られてしまいます。カルトと同じで、毒々しい感染力を持っており、自主性の弱い人には大変危険なしろものなのです。そこで、わたくしは、学校図書室などにはおかないほうがよいと考えています。読むのであれば、個人の選択として読むのがよいうでしょう。公共の場所では、避けるべきだと思います。