町長日記2020年12月8日(定例議会を開催)

   今日は、定例議会が開かれました。執行部から審議をお願いした案件以外に、請願書が審議・採択されました。アスベスト(石綿)の吸入による深刻な健康被害についての救済対策を拡充することを求める請願でした。

 わたくしが小学生の頃を思い出すと、理科実験で、アルコールランプでビーカーの水を温めるときなど、金網を三脚の上に置いて、その上にビーカーを置くのですが、その金網に石綿が貼ってあったように思います。(現在はセラミックが使われているそうです。)爪でひっかいたこともあったように思います。全然その危険性に意識が向いていませんでした。そもそも、20世紀はじめから、石綿の健康被害についてはわかっていたようですが、認識が広く共有されていなかったのでしょう。使用について特段の警戒意識はなかったように思います。

 石綿による中皮腫という病気は、発症後の予後のよくない病気とされています。議員の皆様の討議を伺いながら、建設の仕事を通じて、はからずもこの病気にかかってしまった皆様と関係者の方々が、速やかに十分な形で救済されるような施策が実現することを、心から願わずにはおられませんでした。