町長日記2020年10月23日(一宮中学校やまゆり祭に出席と首長シンポジウムに出席)
今日は、午前中、一宮中学校でやまゆり祭が行われました。コロナ禍のもとでの開催なので、会場をGSSセンターに移し、時間を短縮しての開催でした。
各クラスの合唱は、例年は課題曲と自由曲の2曲を歌うところですが、今回は1曲ずつ、自分たちで選んだ曲を歌う形でした。聞いている方からすると、これでも十分な感じがしました。各クラスの諸君の打ち込みぶりが、1曲ずつでも十分伝わったからです。
3年生の諸君の合唱は、高音の伸びもよく、和音も楽しめ、素敵なものでした。審査結果はうかがっておりませんが、出来から言ったら、たぶん3年生のクラスの優勝ではないかと思います。
また、先生方の合唱の際、校長先生がピアノを弾いておられたのも、素晴らしかったと思います。生徒さん方も、校長先生の知らない一面をまた発見した、ということで、驚いておられたと思います。
やまゆり祭のGSSでの開催ははじめてでしたが、フロアもステージも広々としていて、中学校の体育館より快適でした。美術部の背景画もひときわ目立っていました。コロナ過でのイベントでしたが、結果的には、たいへんすばらしい会でした。
また、午後には、一宮町も会員の、自治体プロモーション協議会のセミナーが開かれましたので、オンラインで観覧しました。議題は「シビック・プライド」(まちに誇りや愛情を持ち、まちを良くするために自ら関わっていこうとする気持ち)というもので、これを、地域を盛り上げてゆくためのキーワードととらえる視点から、登壇者の議論が行われました。
このトピックに関して言えば、わたくしは、一宮町においては、すでにレベルが高くて強力な、十分なシビック・プライドが形成されていると思います。そして、いろいろな場面でそれが発揮されてきていることは、町の広報11月号の「町長室からこんにちは」にも記したとおりです。
ただ、一方で言えば、一宮町が現在、存続の危機に瀕するといった切迫した状況にないためか、継続的に民間で町おこしのために活動する組織は、相対的に少ないように思われます。それは、もちろん、多くの方が、ひとまず行政の仕事に町のかじ取りの役割を任せて、それぞれの持ち場で自分の仕事に没頭できるということで、悪いことではありません。
しかし、一方で、オリンピックの会場に選ばれて知名度をアップするという、町の飛躍の絶好のチャンスには、民間からのさまざまな組織的・継続的な運動に力を発揮して頂くのが、最も効き目があると思います。この重要な局面で、民間の力が、シビック・プライドを背景に、さらに盛り上がっていただけることを期待したいということも、強く感じています。そして、民間と行政とのコラボで、最大の効果を上げられれば、と思うのです。
セミナーでは、現在十分なシビック・プライドが形成されていない自治体で、いかにそれを強化してゆくか、ということも話題に上っていましたが、わたくしどもの町の課題は、その先にあるな、と感じたひとときでした。