町長日記2020年10月6日(吉田正人筑波大学教授来庁)
今日は、洞庭湖のほとりにお住いの、吉田正人筑波大学教授がお見えになりました。生物多様性と、良好な自然環境の確保をめざして、各地を巡回している組織の方々が、今年はいすみ・一宮地区にお見えになられるということで、わたくしもよかったら会合に参加しませんか、とご案内を頂いたものです。参加者は、堂本暁子元千葉県知事をはじめ、その方面では顕著なお仕事をされている皆様だそうです。喜んでご一緒させて頂きます、と申し上げました。一宮町からは、いこいの森を育む会、一宮ネイチャークラブ、一宮ウミガメを見守る会の3団体の皆様が参加して、活動報告をされる予定だそうです。
吉田先生のお話しでは、一宮は、小さい中に、山・里・川・海と、自然生態系の一サイクルが一式そろった、フィールドとして大変優れた条件を備えた町だそうです。わたくしも全く同感ですが、専門家の先生から仰って頂くと、改めてそうなのか、と意を強うするものがあります。しかも吉田先生によれば、山・里・海それぞれの地域に対応した形で、いこいの森(山)、松子(里・水田)、海岸で活動する3団体が存在しており、その意味でも注目に値する、とのお話しでした。
わたくしが過去に伺ったところでは、川についていえば、一宮川の河口近くの砂州は、日本でも有数の渡り鳥の中継点だ、ということでした。吉田先生のお話しでは、ラムサール条約に登録する日本の湿地関連でも、中継点としての一宮の干潟への言及があるそうです。そうしたことも加味すると、本当に一宮町は、歴史・文化・農業・スポーツに加えて、自然環境の優秀さも備えていることになります。
今後、良好な自然環境と生物多様性の確保に関して、一宮でもより自覚を高めてゆく必要があると思います。他の自治体の例なども参考にしつつ前へ進んで行ければと考えます。