町長日記2020年9月23日(台風12号が接近に伴う対応と教育委員会の予算要望書の提出)

   今日は、お彼岸4連休明けの執務日ですが、台風の接近があり、落ち着きません。台風12号が接近しつつある、というのです。午後1時から警戒配備体制をとり、午後4時から中央公民館に自主避難所を開設しました。新型コロナウイルス感染症が蔓延しつつある状況ですので、入り口での体温チェックなどの確保、避難所本体の段ボールパーティションによるユニットへの区分など、従来よりも設営作業の量・質が多くなっていますので、早くよりの準備が必要です。

 しかし、台風は当初予測より南海上に進路をとり、わたくしどもの地域への接近が避けられそうになってきたので、ちょっとほっとしました。

    また、教育委員会の予算要望書が提出されました。いずれも合理的な要望であり、本来なら一挙に解決をはかりたい課題ばかりなのですが、いつものことながら予算の問題があり、簡単に前に進められないことが歯がゆい限りです。

 中でも、特に印象深かったのは、町史編纂の必要性についてのお話しです。現在手元にある一宮町史は、昭和39年に編纂されたものだそうで、大分時間がたっています。その後も、一宮では多くの事柄が大小生起したと思いますが、まとまった記録はありません。今、まとめておかないと、昭和39年以前のことを増補することはもとより、それ以降の一宮の歩みについても、わからなくなってしまう可能性があります。特に、現在、昭和の時代に地域を牽引した世代の方が急速に退場されており、一方で若い世代は、必ずしも地元に留まらず、それまでのイエの伝統を継がない方も多くおられるという、根本的な社会構造の地殻変動が起こっているところです。このような状況の中、過去のことは急速に再現・確認の方途がなくなりつつあります。

   従って、ともかくも資料を集め、準備を始めないといけない、ということです。このことは、以前より志田議員が一般質問でも仰っていたことで、わたくしも同感であったところです。今回、準備態勢をどう組むかから入ることとし、教育長にアイディアをまとめて頂くようにお願いしました。

 この件に関して、中村委員が仰っていたことが、印象に残りました。前回の町史はちょうど1964年、東京オリンピックの年に出版されたので、今回は、2020或いは2021年の、二度目の東京オリンピックの年に始めるのもよいのではないか、とのお話しです。なかなか面白い観点であると思います。これを契機に、先へ少しでも進めるとよいと思います。

 今後、財政状況を見ながら検討してまいります。